「NEXT-Infill®」とはConstruction method by Panel
例えば「レゴ」のように組み立てる。
それはシンプルかつ多様性のあるインフィルシステム。
「NEXT-Infill®」。それは「極力シンプル化した資材」と「ルーティン化された施工」、そして「資材の一貫配送システム」などによってリノベーション施工を大幅に効率化した独自開発の画期的なリノベーション工法です。
資材
すべての部品は組み立てが容易になるよう形状・サイズとも規格化され工場生産されます。部品規格は、寸法精度と木材特有の曲げや反りを管理すると共に、組み立て時の整合性、エレベータ搬入のし易さ、施工完成度の高さなどを追及し設計されています。
施工
部材の組立ては、部材同士の凸凹を組み合わせ、接合するだけで完成します。また、どの部位も同じ組立方なので短工期化が図れます。さらに静音工法なので、近隣に迷惑をかけず施工できます。
- 天井構成
- 建具上、梁まわり構成
- 天井、間仕切り構成
配送
パネルを構成する部品は完全に規格化され、あらかじめ加工工場で一貫生産され、施工現場へ配送されます。専用の部材展開シートで部材拾いが出来ます。
設備システムのプレハブ化
当社では、給水、給湯を一元的に配分するヘッダー配管、さらに電気配線の施工性を格段に効率化するユニットケーブルをプレハブ化して供給。水漏れや漏電事故がない安心とメンテナンス性、さらには高速インターネット等の機器の高性能化に対応する設備システムをサポートします。
ヘッダー配管
ユニットケーブル配線
「NEXT-Infill®」の特徴とメリットFeatures and Benefits
特徴
最大の特徴は、下地に特化した303mmモジュールの建築システムです。
部品点数の最小限化を図り、省施工と輸送の効率化を実現しました。
■建物レイヤー模式図
■施工の省力化
- ・小部品種
- ・全部位同一納まり
最小限の基本部品で構成
すべての部品は形状・サイズとも規格化され
工場生産されます。
■輸送の効率化
- ・主要部品同一長さ
- ・エレベータ搬入容易
- ・材料仕分け不要
メリット
大工工数半減
当工法に関する論文より抜粋
トータルで大工工事費が半減
2週間の下地工事が5日に削減し、24人工→10人工 35万円の工事費削減(当社試算)
廃材を1/3に
工数の削減は同時に廃材の削減につながります。NEXT-Infill®では工場生産のパネルを現場で組み立てるだけなので余剰材、廃材が大幅に減少します。
従来工法のごみ量 | NEXT-Infill®のごみ量 |
静音施工
リノベーションにおける心理的負担を増大するのが施工時の騒音や振動です。施工音、職人や資材の頻繁な出入り、ホコリの発生等により近隣住戸へ様々な迷惑が生じます。NEXT-Infill®は、従来の鉄製下地(LGS)や木軸下地による工事とは異なり、省施工や静音施工を考慮したユニット化工法です。更に施工音を低減するために、生活音レベルの静音施工を実現し、同時に納まりの改良も図り更なる省施工化を実現しました。
従来の2大施工騒音
在来工法は大きな音を出す工具を使用する施工が一般的です。
高速カッターによる大騒音、火花 約100dBの騒音 |
インパクトドライバーによる騒音約90~100dBの騒音 |
木軸下地 | LGS | 当工法 | 当工法備考 | |
---|---|---|---|---|
反り曲り | ☓ | ○ | ○ | |
施工性 面部分 |
☓ | ○ | ○ | |
施工性 調整部分 |
☓ | ☓ | ○ | |
工数 | ☓ | ○ | ○ | |
加工性 | ○ | ☓ | ○ | |
躯体との取合 | ○ | ☓ | ○ | |
施工音 | △ | ☓☓ | ○ | 静音工法開発 |
火気管理 | ○ | ☓☓ | ○ | |
重量 | ○ | ○ | ○ | |
内装制限 | ○ | ○ | ○ | |
産廃量 | ☓ | ○ | ○ | 木軸比3分の1 |
評価 | △ | △ | ○ |
「NEXT-Infill®」の資材の性能Features and Benefits
品質性能確認
壁ユニット性能試験(於ベターリビング実験棟)
重荷と変形の関係
内装壁ユニットの性能試験結果一覧
ベターリビング試験成績書第11-2960号-2
試験項目 | 記号 | 試験結果 | 判定基準 | ||
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1 | 分布圧強さ試験 BLT WU-01 |
試験体B | 1,765N時の変位 | 6.6㎜ (1/364) |
変位が高さの1/120以下 |
1,765N時の残留変位 | 0.7㎜ (1/3,569) |
||||
1,765N時の状況 | 破壊なし | 破壊しないこと | |||
最大荷重 | - | ||||
2 | 衝撃強さ試験 BLT WU-02 |
試験体B | 衝撃の変位(5回平均) | 6.5㎜ (1/372) |
変位が高さの1/120 以下 |
5回衝撃後の状況 | 破壊なし | - |
判定基準は、優良住宅評価基準(内装壁ユニットBLEWU:2005)による